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世界の馬窓から
改めて見えた凱旋門賞制覇に欠かせないポイント
凱旋門賞の最終追い切りで豪快デモを披露したメイショウサムソン。動きを目にした現地調教師たちからも「やれるんじゃないか?」という声もあがり、穴候補として注目されていた。しかし、ご存じの通り後方のまま10着に敗退。日本では?スタート直後に挟まれる不利が敗因?と言われていたが、現地の厩舎スタッフたちは首をかしげる。
「不利と言えば勝ったザルカヴァもそうだった。それこそ同じような位置取りだったじゃないか。そんなことよりも、抜け出すときザルガヴァはどの馬よりも素早い反応で鋭く伸びたから勝てたんだ。それに対してサムソンは置いていかれてしまった。まあ、もしスムーズな競馬をできていたとしても結果は大きく変わらなかっただろうけど…」(現地厩舎スタッフ)
今年のサムソンで日本馬による凱旋門賞挑戦は8頭目。あのディープインパクトでさえ勝つことができなかったことを考えると、厳しい現実を受け入れざるを得ない。さらに「前哨戦を使わないで勝てるほど甘くはない」という声が多い中、もうひとつの敗因が指摘されている。「こちらのレースを勝つには馬群の中で我慢ができ、さらにわずかなスペースでも抜け出すことができる勝負根性と瞬発力が必要不可欠だよ」(厩舎スタッフ)
欧州最強馬決定戦である凱旋門賞を、日本馬が制する日は遠くないと言われて久しいが、いつの日になるのだろうか。
2008年10月11日
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