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世界の馬窓から
大不況の影響はドバイでさえも例外ではない
史上最悪とも言われている大不況が世界経済を襲う中、産油などから潤沢な資金を得ているとされてきたドバイでさえも、決して例外ではないようだ。
投資マネーがストップしてしまい、リゾート開発、あるいは世界一を目指していた高層ビルの建設中止の可能性についての報道が、連日ニュースで取り上げられている。そのような状況だけに海外関係者たちの間でも「ひょっとするとワールドカップが中止になるのでは」と噂されるばかりでなく、馬産業からの撤退さえ危惧(きぐ)する声が上がっているのだ。
08年はレイヴンズパスによるBCクラシック制覇など馬事業は順調に映っていたし、最近ではレース数の増加などワールドカップの開催拡大が伝えられたばかり。それに、もともと不況などという言葉とは無縁のはず。だが実際にドバイ関連の事業を請け負っていたいくつかの企業によると、「仕事がキャンセルになってしまった」という。
さらにリーマンショック以降、世界一と言われる米国のキーンランド社をはじめ、世界中のセールでは軒並み大幅な売り上げダウンが伝えられている。ダーレーなどシェイク・モハメド殿下関連がトップバイヤーとしての貢献で、唯一ダウンを逃れた英国タタソールズ社の関係者でさえも「(ドバイでの不況の影響について)深刻に受け止めている」と不安を隠そうとはしない。
(次回に続く)
2008年12月27日
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