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世界の馬窓から

ドバイWCは例年通りの開催となるが、その内情は…

 前回、海外の競馬関係者の間でドバイWCの開催を危ぶむ声があることを伝えたが、雑誌等にワールドカップの1着賞金を600万ドル(約5億4000万円)に増額し、3月に開催するという広告が掲載された。

 海外でも同じようにドバイWCの開催、そしてさらなる規模拡大が伝えられているようだが、「内情は決して楽じゃないのは間違いない」という見方をする競馬関係者たちは多い。「ドバイでは新たな競馬場の建設に着手し、すでにスタンドの一部が完成している。米国の高額な素材を使用したオールウェザーコースもあり、世界一の競馬場を目指すということなのだが、まだどうなるか分からない。このままならこれからの時季、遠征する馬たちまでも少なくなるのではないか」とも言われている。

 また「ドバイ側は『絶対に完成させる。そしてドバイWCをさらに権威のあるレースとする』とアピールしているが、他の国家事業が止まってしまっている現実がある以上、そのまま受け取ることはできない」と、シェイク・モハメド殿下関連が上客となっているセール会社・タタソールズ社の関係者も厳しい見解を口にする。

 あれだけ大々的に広告を掲載するということは、09年は問題なく開催されるだろう。世界一の賞金を誇り、華々しさが売りのドバイWCだけに、今後もこれまで通り開催されることを願うばかりだ。

2009年01月04日