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世界の馬窓から

馬場状態を理由に取り消すのは欧州では当たり前

 20年ぶりに英2冠馬となったシーザスターズが、ダービー連覇を達成できるかどうかに注目が集まっていた愛ダービーだが、残念ながら降雨による馬場の悪化を理由に回避してしまった。勝ったのは、大挙6頭出しで臨んだA・オブライエン厩舎の英ダービー2着馬フェイムアンドグローリー(父モンジュー)。同厩舎のゴールデンソードに5馬身もの差をつける圧勝劇を演じた。

 今回のシーザスターズのように、馬場が合わないなどの理由で出走を取り消すことは、日本では認められていない。しかし、欧州では当たり前のことで、厩舎関係者たちの中には「馬場が合わないのに走らせることはリスクが大きい」と言う人もいる。また、一般ファンも「仕方がない」という反応をみせるのだ。

 その一方で、今回のようなビッグレースになれば当然、馬券の売り上げにも大きな影響があり、ブックメーカーの損害は数十億とも言われている。

 「勘違いしないでほしい。賭けのために競馬をやっているのではない。競馬場に売り上げが入るTOTE(国が運営を認め、競馬場内のみで馬券を販売できる会社)ならばまだしも、ブックメーカーのためにリスクを冒して馬を走らせることに、何のメリットがあるのか?」(現地厩舎スタッフ)。

 ダービーで1番人気馬が、馬場を理由に回避することを認める…。このことに関して良いか悪いかの話は別として、そこには間違いなく、競馬を取り巻く環境の大きな違いがあるようだ。

2009年07月04日