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世界の馬窓から
実績と血の貴重さで注目を集める大種牡馬
日本におけるサンデーサイレンスのような存在だと言われ、欧州ばかりでなく、世界中の関係者たちから熱い視線を集めている種牡馬がいる。それは05年BCターフの覇者シロッコをはじめ、世界各国でG?馬を輩出しているモンズーンだ。
けい養されている独国はもちろん、仏国をはじめとする欧州各国で産駒たちが大活躍しており、09年の種付け料はプライヴェートと発表されているものの一説には12万ユーロ(約1600万円)とも言われており、高い人気を誇っていることが分かるはずだ。
ところが、日本におけるSS産駒のようにセールで多くの産駒が次から次へと1億円を超えるような高額で落札されることはない。そもそも、産駒がマーケットに上場されること自体が少ないのが真相のようなのだ。
「種付け頭数が年間80頭に抑えられているうえに、その多くはダーレーやアガカーンなどのオーナーブリーダーの繁殖牝馬と交配されている。つまり、それだけマーケットに出てくる可能性も低くなるということだ。ただでさえ売り馬が少ないのに、それでいながら、産駒たちが走るから値段も高くなるのは当たり前だよ。とはいっても、見た目には決して素晴らしいというタイプが多いわけではないので、売り難かったりもするんだ」(現地エージェント)
モンズーン産駒はまだ日本にはいないが、今後、持ち込み馬として連れてこられたり、JCなどの国際競走に来日する可能性はある。果たしてどんな走りをするのか、その日を楽しみに待ちたい。
2009年07月11日
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