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世界の馬窓から
世界制覇へ名乗りを上げたリップヴァンウィンクル
アクシデントに見舞われるなど万全の状態ではないと伝えられるなか、リップヴァンウィンクル(牡3・父ガリレオ)はサセックスSを2馬身半差で圧勝。改めてマイラーとしての資質を高く評価された。そして現地時間の9月26日、英国・アスコット競馬場で行われたクイーンエリザベス?世Sに出走し、ザシントの追撃を退けてマイルG?2連勝を飾った。
前走のサセックスSは終始余裕のある手応えだったのに対して、今回は残り1ハロンで鞍上J・ムルタの手が激しく動き始めるシーンがあった。2着馬をはじめとする後続の馬たちが、より手応えが良く見えたのだが、結局はそこから抜かせることなく、最後までしのぎ切ってみせた。
この勝利によって国際レーティングは130となり、凱旋門賞の大本命馬シーザスターズに次ぐ世界2位となった。レースを観戦していた現地の厩舎関係者は「シーザスターズが中距離路線を歩み始めた今なら、リップがチャンピオンマイラーだ」と口をそろえる。注目を集める次走について陣営は、BCクラシックという可能性を示唆した。
それに対して「シーザスターズに敗れてしまったものの、エクリプス賞で2着に入るなど2000mは全く問題ないはず」「むしろ好位から抜け出し、しのぎ切るというレースぶりから合っているように思う」(現地厩舎関係者)といった反応が聞こえてきた。
昨年に続く、欧州調教馬のBCクラシック制覇に向け、まずはリップヴァンウィンクルが名乗りを上げた。
2009年10月03日
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