世界の馬窓から

世界中の注目を集めるシーザスターズの動向は？

　現地時間４日に行われた凱旋門賞で、断然の１番人気に支持されたシーザスターズは、距離延長を不安視する一部の声をあざ笑うかのように直線力強く抜け出し、最後は手綱を抑えながらゴール。Ｇ?６連勝を達成した。

　３年連続２着のユームザインとの着差は２馬身だったものの、欧州の厩舎関係者は、スタート直後から口を割る姿を見せるなど終始引っ掛かり気味だったことを挙げ「力が違い過ぎた」と絶賛した。

　そうなると注目は、ロックオブジブラルタルが持つＧ?連勝記録の「７」が更新されるかどうかだが、次走についてはまだ陣営から正式発表は行われていない。だが、厩舎関係者の間では11月７日にサンタアニタ競馬場で行われるブリーダーズカップではないかという見方が有力だ。さらに「来年に向けて現役続行なのか、それとも種牡馬入りするのか」ということについても話題となっている。

　もし種牡馬になるのであれば、どこが手を上げるのか。英２冠を達成した春の時点で、4000万ポンド（約57億円）とさえ言われた種牡馬としての価値だが、凱旋門賞制覇を成し遂げたいまとなると、さらに価格が跳ね上がるのは間違いない。争奪戦の行方も気になるところだ。

　大方の予想として行方は?ダーレー?になるだろうとささやかれているが、「ここへきても獲得へ向けての動きがない」ということで、「それでは購入できる組織はない」という見方もされている。評価額ともども、その動向により一層熱い視線が注がれることになりそうだ。

2009年10月10日