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世界の馬窓から
オイルマネーと種牡馬ビジネスが起こす“ドバイ旋風”
英タタソールズ社が主催する1歳オクトーバーセールの第1弾が6?8日、第2弾が12?14日に行われたが、これまでのどのセールにも負けないくらい“ドバイ旋風”が吹き荒れていたようだ。
シェイク・モハメド殿下の代理人として知られるJ・ファーガソン氏をはじめ、一族が所有するShadwell Estate Company などが多数購入。「ドバイ勢だけで、1/3にも及ぶ勢い」と、現地のバイヤーたちは目を丸くしながら話すほどであった。
どのセールも世界的不況が大きく影響しているにも関わらず、タタソールズ社以外にも、以前掲載したキーンランド社など、全くその影響を感じさせない購買力を示している『チーム・ドバイ』。
しかし、改修中のナドアルシバ競馬場は、いまだスタンドが完成していない状況と伝えられるなど、少なからず経済危機の影響を受けているという。ではなぜここまでの購買力があるのか?その要因について、欧米の関係者の多くは「種牡馬における成功の恩恵」という見解を口にする。
「ストリートクライ、シャマーダル、そして新たに手に入れたメダリアドーロと、世界トップクラスの種牡馬がズラリそろったということで、その種付け料は相当な収入になっているようだ」(欧州エージェント)
日本での馬主免許取得が確実視されている『チーム・ドバイ』。オイルマネー以外に、種牡馬ビジネスの成功で手にした資金を武器に、どのようなオペレーションが進められることになるのか…。注目が集まる。
2009年10月24日
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