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世界の馬窓から
大物はコンデュイット1頭…JC衰退の要因は?
来週のジャパンCに向けて、続々と外国馬が来日しているが、やはり最大の注目は、今年のキングジョージを勝ち、秋にはブリーダーズCターフで見事連覇を成し遂げたコンデュイットだろう。
キングジョージを勝った直後に、欧州の厩舎関係者たちが「BCターフはコンデュイットで決まり」と予想していたことを伝えたが、今回のJC出走に関しても「速い馬場へも対応できるし、チャンスはあるだろう」というのが、大方の予想となっている。
そのコンデュイットは今年一杯で現役を引退し、来年からはビッグレッドファームで種牡馬になることが決まっている。その他の馬はというと、ここ数年と同じようなレベルで、「G?馬はいるものの、超一流馬とは呼べない」と言われるメンバーなのだ。
「なぜ、JCに一流外国馬が参戦しなくなっているのか?」ということが議論されているようだが、実際に過去、JCに参戦したことがある厩舎の関係者に話を聞くと『輸送時間』『馬場の違い』『環境』を指摘する。
「着いたらすぐに競馬学校に閉じ込められ、直前になると東京競馬場に移動させられたんだ。それに、ダートコースと芝コースだけで調整せざるを得ないしね。それなのに日本馬は、トレーニングセンターでさまざまなコースを使用しながら調整できるというのは、おかしくないか」(欧州の某調教師)
一部には「賞金を上げるべきだ」という意見も出ていると聞くが、どうやらJCの魅力衰退は違うところにあるようだ。
2009年11月21日
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