世界の馬窓から

凱旋門賞２着馬を筆頭に世界の人気は香港

　今年のジャパンＣで「久しぶりの大物参戦」と注目を集めたコンデュイットであったが、４着という結果に終わった。続くジャパンＣダートでは「レース史上最強馬の参戦」と話題となった、ベルモントＳやトラヴァーズＳを勝っている米クラシックホース・サマーバードが来日。しかし、ご存じの通りこちらは追い切り後に骨折してしまい回避ということになってしまった。

　世界の強豪を迎え撃つジャパンＣシリーズだが、近年は香港国際競走に押されているというよりも、完全に負けてしまっている。

　今年も日本からクィーンスプマンテが参戦する香港カップ、ジャガーメイルが昨年に引き続き挑戦する香港ヴァーズ、そしてローレルゲレイロが挑む香港スプリントなどは、欧米の厩舎関係者からも「世界レベルのいい馬たちが出走することになりそうだ」と、かなり高い評価を受けている。

　「スプリントは強力なオセアニア勢が参戦するし、ヴァーズには３年連続で凱旋門賞２着のユームザインをはじめ、昨年２、３着のパープルムーン、ジャガーメイルなど、今年も面白いメンバーがそろった。コンデュイットは日本人関係者に購入されたからジャパンＣに向かったのだろうが、やはり香港の方が行きやすいのだろう」（欧州厩舎スタッフ）

　いまや世界中から人気を集めるのは圧倒的に“香港”ということなっている。

2009年12月05日