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世界の馬窓から
その血を後世に…貴重なセイントリアム産駒
現地時間11月28日、来春のケンタッキーダービーに向けて、アケダクト競馬場で注目の米G?・レムゼンSが行われた。勝ったのはバディーズセイント。SSと同じヘイローの血を受け継ぐ新種牡馬のセイントリアム産駒で、日本でも6日の中山7R・2歳500万下(ダート1200m)を4馬身差で逃げ切ったアイアムルビーが活躍中だ。このセイントリアム産駒の活躍に、現地関係者は「いい意味で驚かされた」と話す。
「競走馬として高い資質を兼ね備えていたので、種牡馬としても大物を出す可能性は高いという思いはあった。だが、自身が古馬になってからBCクラシックを勝つなどの大活躍を見せていただけに、2歳戦から結果を出してくるとは正直、予想していなかった」(厩舎スタッフ)
大方が晩成型と予想したのには、トレーニングセールでの動きが影響したようだ。馬の選別を生業とするエージェントたちは「カルダーをはじめ、何頭かはトレーニングセールに上場されていた。だが、明らかに仕上がり途上であったり、タイムが思うように出ていなかったりという状況から、父と同じ晩成型という評価が強まっていったんだ。見事に覆されてしまったね」
高い人気を誇ったその父、セイントバラードの後継種牡馬の最有力候補と大きな期待を集めていたが、残念ながら06年8月に事故により安楽死処分となってしまい、産駒は現2歳世代のみ。それだけに「何とかビッグタイトルを勝って、その血を後世に伝えてほしい」と望む声は多い。
2009年12月12日
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