世界の馬窓から

間違いなくお買い得になる今年の米トレーニングセール

　早くも米国では、現地時間の２月16日にフロリダ州オーランドで、2010年の２歳馬トレーニングセールの口火を切る、ＯＢＳセールが行われる。

　そのＯＢＳをはじめ米トレーニングセールに上場される馬たちの多くは、一昨年の当歳、あるいは昨年の１歳馬セールにおいて、コンサイナー（生産者から馬を預かり、馴致、育成、販売までを行う業者）によって仕入れられているということで、購入する側となるエージェントは、『クオリティの高い馬たちが安く仕入れられている』との見方をしており、『お買い得なマーケットとなる』という予想を口にする。

　「特に昨年の１歳馬市場がバーゲンセール状態だったということで、コンサイナーがいい馬を安い値段で仕入れることができていただけに、相当質のいい馬を手ごろな値段で購入できる可能性が高く、間違いなくお買い得になるだろう。各セールにもよるが通常の１／３程度でいい馬の購入も可能なはず」（現地エージェント）

　また購入者の多くが『いい馬として狙う馬が変わってきている』と別のエージェントが説明する。「これまでは、トレーニングセールと言えば仕上がりの早いスプリンタータイプで、速いタイムを出している馬に人気が集中していた。それがここへきて、明らかに時計はひとつの目安という程度で、動きや馬体などが重視される傾向が強くなっている」

　今年は日本から例年以上のバイヤーが訪れるとの情報もあるだけに、ＰＯＧ的にも各セールのチェックは重要になりそうだ。

2010年01月10日