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世界の馬窓から

日本の女王のドバイでの評価は賛否両論!?

 3月27日に行われるドバイWCが引退レースとなるウオッカ。その後は愛国へ渡り、昨年の凱旋門賞馬シーザスターズと種付けを行う予定となっている。そのことは海外でも話題になっていると以前お伝えした通りだが、ドバイWCのレースについてはだいぶ意見が分かれている。

 この時季になると、欧州の厩舎関係者がドバイへ遠征している。そのスタッフたちの間では「ウオッカはオールウェザーになることで、より好走する可能性が高くなった」と好勝負可能という声が多い。だが、それにに対して「JCでコンデュイットに勝ったのだから、世界トップクラスの力がある」と認めつつも「一昨年、昨年とドバイで見せた彼女のパフォーマンスは明らかに本来のものではなく、遠征がマイナスとなっているという印象を受けた」という厳しい意見も少なくない。

 さらには、有馬記念を回避する原因となった鼻出血について、「パフォーマンスの低下を余議なくされる可能性がある」という指摘も多く聞かれる。

 「再発しないかもしれない。ただ、長時間に渡る空輸、異なる環境での調整を強いられることなどを考えると、厳しいと思うのが自然だろう。陣営が決めたことだからいいが、JCを勝った時点でもう、われわれなら十分だと考えるね」(欧州厩舎スタッフ)

 もし繁殖牝馬として海外のセールに上場されたなら、200万ドル以上とさえ言われている日本の女王。ドバイでのラストラン、そしてその血が広がって行ってくれることに期待が集まっている。

2010年01月23日