世界の馬窓から

米トレーニングセール第２弾は日本人関係者も活発な動き

　現地時間３月２日（日本時間３日）にフロリダ州カルダー競馬場で、ファシグティプトン社主催による２歳トレーニングセールが行われた。

　クロフネを筆頭に、出身馬が成功を収めており、過去には３００万?超えの馬も取引され、高額馬が出ることで知られるこのセール。ミリオン超えは１頭に留まったが、父Distorted Humor×母Tomisue ’s Delightの牡馬が230万?（約２億円）の高値をつけた。

　日本人関係者の最高額は、67万5000?（約6000万円）で吉田勝己氏が落札した父IndianCharlie×母Uncommon Queen（母父Seattle Slew ）。当馬を筆頭に、９頭が購買された。この母Uncommon Queen の牡馬は、母がサンタアニタオークスなど米Ｇ?４勝を挙げた名牝エクセレントミーティングの姉妹という超良血馬で、追い切りでは１F10秒３というタイムを記録している。

　続く日本人関係者による高額落札馬は、55万?（約4950万円）で落札された父Speightstown×母Motel Lass（母父Bates Motel）。こちらも１F10秒２という好タイムを叩き出している。

　同じく50万?台の高値で落札されたのが、父Bernardini×母Tap Your Heels（母父Unbridled ）の牝馬。父のBernardiniについては、１月17日号でも紹介した、米国で注目を集めている新種牡馬。さらに本馬は母の兄にカーターＨなど米Ｇ?３勝を挙げ、種牡馬としても成功を収めているルビアノがいる良血馬なのだ。（来週に続く）

2010年03月06日