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世界の馬窓から
アメリカの最強牝馬がまさかの2連敗
昨年のエクリプス賞・米年度代表馬に輝いたレイチェルアレクサンドラが、3月15日のニューオリンズレディースSに続き、連敗してしまった。
現地時間4月30日、ケンタッキー州チャーチルダウンズ競馬場で行われたG?・ラトロワンヌS(3歳上牝馬・ダート1700m)に出走。早めに先頭に立ったものの、2番手を進んだアンライヴァルドルに頭差競り負けてしまったのだ。
勝ち馬よりも斤量が約2?重かったことが敗因という見解を示すメディアもあるなか、陣営は「トップフォームにない」というコメントを発表している。現地の厩舎関係者たちも同様の見方をしているようだ。
「陣営が言うように、いいころのレイチェルの姿ではない。今回も、例え斤量が重かったとしても、本来の彼女ならば突き放していたはずさ。調教の動きを見ていても、状態そのものは決して悪くはないようだが、レースに行くと何かが違ってしまっている。こうなると、悪戦苦闘しながらの調整を余儀なくされることになってしまうだろう」(現地厩舎スタッフ)
また、不振の要因については、早熟説やいわゆる燃え尽き症候群なども挙げられているが、疲労という声が少なくないようだ。
3歳時の昨年は8戦、2歳時にも同じく8戦しており計16戦。しかも牡馬相手に勝ったプリークネスSなど、G?で勝ち続けてきたことから、疲労の蓄積を心配する声が出ているのだろう。
ゼニヤッタとともに、米国競馬史上最強牝馬と注目を集める存在だけに、復活を望む声が相次いでいる。
2010年05月15日
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