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世界の馬窓から
ほかの娯楽との“共存共栄”が競馬衰退を救う!?
JRAのような主催者ではないものの、ニューヨークの競馬を運営する役割を担うNYRA(ニューヨーク競馬協会)が、ベルモントSが行われる6月5日を最後に、活動終了を余儀なくされることが決定した、との報道がなされた。
理由は資金が底をついてしまったということなのだが、以前より存続の危機が指摘されてきていたNYRAだけに、関係者たちは「現実となる日がきただけの話」と冷静な対応をみせている。
ただし、そのような不景気の影響が、ニューヨークをはじめとする競馬場の開催にも直撃しており、事態は深刻化しているという。「ニューヨーク、そして米国最大の馬産地であるケンタッキー州における競馬開催が、不況の影響を受ける形で、危機的な状況に陥りかけている。多くの競馬場では、これまでのような週末に着飾ってというような雰囲気さえもなくなりかけており、観客が減少して馬券も売れないという状況。このまま行けば衰退していくのは確実で、開催そのものさえ危ぶまれる状況もそう遠くない」(某レーシングマネジャー関係者)
競馬存続の危機が叫ばれる米国だが、フロリダ州のガルフストリームをはじめとするいくつかの競馬場では、対照的に順調に運営されているという。
その違いはどこにあるのか?それはスロットマシーンやショッピングセンターなどを併設することで、集客を伸ばしているのだという。ほかの娯楽との共存共栄という選択肢は、売り上げが下げ止まらないJRAにも、有効な手段なのではないだろうか。
2010年05月29日
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