世界の馬窓から

札幌デビューも視野に!?国枝師期待の外国産馬

　先週からいよいよ新馬戦がスタートしたということで、今回は『ＰＯＧ虎の巻』で紹介した外国産馬たちのその後をお伝えすることにする。

　カルダーセールで、ともに25万ドルというプライスで落札されたCherished Trickの08とFiifthAvenue Dollの08は、そろって美浦の国枝厩舎に入厩予定となっている。外国産馬の場合、日本到着後の３カ月間は、着地検疫のために牧場で調整しなければならないルールがあり、その後、厩舎への移動が可能になっていく。

　国枝調教師によると、現在は２頭とも北海道の育成牧場で調整が進められており、「成田に到着してから北海道まで移動と、長距離輸送の連続だったけど、思った以上に体が細くなることもありませんでした。いい雰囲気で調整が進んでいますよ」と２頭ともに順調なようだ。

　セールでは10秒２というタイムを記録したCherished Trickの08については「バランスが良く、目を引く馬体をしています」。10秒３をマークしたもう１頭のFiifthAvenue Dollの08については、「筋骨隆々というタイプではありませんね。伸びがあって、雰囲気を持っている馬ですよ」と語ってくれた。

　国内外を問わず、管理してきたトレーニングセール出身馬のほとんどが活躍している同師の言葉に、期待の大きさが表れている。「あくまで２頭ともに状態次第ですが、このまま調整が進むようなら、入厩までそれほど時間はかからないはず」とのこと。札幌デビューという可能性も十分にありそうだ。

2010年06月26日