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世界の馬窓から
欧州関係者も驚いたナカヤマフェスタの底力
シーザスターズという絶対的存在がいた昨年とは一転して“混戦”と予想されていた今年の凱旋門賞。結果的には英ダービーが終わった時点で、そのシーザスターズを上回るレーティングを獲得していたワークフォースが、日本から挑んだナカヤマフェスタを頭差抑えて見事に復活を遂げた。
レース直前まで出否を保留していたこともあって人気を落としていたのだが、欧州の厩舎関係者たちからは「終わってみれば、やはりこの馬が一番強かったということか」といった声が上がっている。「キングジョージでは負けてしまったが、やはりダービーでのパフォーマンスから言えば、実力は欧州のトップクラス。状態も戻っていたのだろうし、競り合う展開になったことも、気性的な難しさを持つこの馬には幸いしたはず」(現地厩舎スタッフ)
一方、前評判を覆して2着と好走したナカヤマフェスタについては「まさかここまで強い競馬をするとは…」と驚きの反応が少なくない。
「古馬は3歳より3・5キロも重い斤量を背負わされることからも、圧倒的に3歳馬に有利とされる凱旋門賞。そこでこれだけの戦いをしたのだから、本当に素晴らしいレースだった。ただ、直線の反応や勝ち馬の余裕などを見ると、やはり斤量差が大きかったと言わざるを得ないね」(前出スタッフ)
もし来年この2頭が再戦するときには、同斤量での戦いとなる。「ぜひもう一度、2頭の王者決定戦を見たい」という声は、日本だけではなく、現地の関係者たちからも聞こえている。
2010年10月09日
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