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世界の馬窓から
馬場と適性を読み切ったスノーフェアリーのコース取り
先週のエリザベス女王杯はR・ムーア騎乗の英愛オークス馬スノーフェアリーが、上がり34秒0という鋭い末脚を繰り出し4馬身差で快勝。外国馬として初めて当レースを制したことは、欧州の関係者たちの間でも話題になっている。
日本の高速馬場への対応がポイントとなるという見方がされていたスノーフェアリー。そのため、見事な適応力を示したという論調が並ぶが、英国では少し違った見方もされている。
ある現地厩舎関係者は「両オークスともに馬場は良かったし、優れた瞬発力も見せていたので、対応できる下地があったと言えるだろう」。そう前置きしたうえで「ほかの馬たちのほぼすべてが外を回っていることや、芝のキックバックなどを見ても内が荒れているということが想像できる。日本の馬たちが苦にする馬場だったのに対して、こちらの馬場に慣れているスノーフェアリーにすれば全く問題ないどころか、ちょうどいいくらいだったのだろう。そういうことが分かっていたから、ライアンも迷わず内を突いたはずだ」と分析した。
実際、良馬場発表だったものの、根つきが悪いと言われていた今回の京都開催。さらには中間に散水をしたことで、見た目以上に馬場は良くなかったようだ。日本勢が苦にするコンディションは、本場のタフなコースで勝負をしてきたスノーフェアリーにとってはむしろ歓迎だったということなのだろう。
凱旋門賞と同様に、馬場への適応力が勝敗を分ける結果となった。そろそろ、世界に通用する馬場が求められても良さそうだ。
2010年11月20日
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