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世界の馬窓から

今後も愛国のTOP3騎手から目が離せない!?

 11月7日号でも?し烈?とお伝えした今年の愛国リーディングジョッキー争いは、95勝を挙げたP・スマレンが2位のF・ベリーに7勝差をつけ、見事に栄冠を手にした。

 「これまでにないくらい激しい争いで、見応えのある戦いだった」と現地の厩舎スタッフたちは声をそろえる。「スマレンがしのいで、最後でまた突き離したという感じだったが、ベリーもJ・ムルタもよく追い上げた。特に2位のベリーにとっては、J・オックス厩舎のファースト(主戦騎手)として初めての年だったのだが、堂々とした戦いぶりで、来年以降が楽しみになってきた」(現地厩舎スタッフ)

 シーズンが幕を下ろしたばかりだが、報道されているように早くも来年に向けて大きな動きがあった。今季3位のムルタが、A・オブライエン厩舎との契約が解除となり、来年からアガ・カーン殿下の愛国での主戦騎手となることが決まったのだ。ただ、現地厩舎関係者たちは「この展開はある程度予想できた」と語る。

 「A・オブライエンにいればビッグレースは勝つことができる。ただし、勝ち星ということになると、息子(J・オブライエン)もいるので全部とはいかない。それならば出た方が勝ち星は稼げるはず」(前出厩舎スタッフ)

 なお、ベリーは現在、短期免許を取得して来日中で、先週の朝日杯FSではリアルインパクトを2着に導いたばかり。今週の有馬記念もダノンシャンティに騎乗する。追い切りの感触も良かったようで「レースが本当に楽しみ」と瞳を輝かせていた。

2010年12月25日