世界の馬窓から

プロたちが集うセールから逸材が来日!?

　３月15、16日の２日間に渡り、米国のフロリダ州オカラで、ＯＢＳ社による２歳馬トレーニングセールが行われた。

　米国リーディングトレーナーＴ・プレッチャー師やＢ・バファート師といった名だたる調教師たちも購買に訪れるということで、“プロたちが集うセール”と評されている。100万ドル（約8100万円）を超える高額馬こそ出なかったが、熱いビッドが繰り広げられた。

　245頭が取引され、総売り上げは2561万3000ドル、平均価格が10万4543ドル。平均価格こそ昨年をわずかに下回ったものの、落札頭数、総売り上げともに昨年を上回る結果となった。

　バイヤーやコンサイナーたちからは「経済状況を考えれば、上々の結果と言えるのではないか。昨年まで２月と３月に分かれて開催されていたセールがひとつになり、セレクトセールとなったことが良かったということだろう」という声が聞こえていた。

　日本人関係者による購買は全部で５頭。１Ｆ９秒４という好タイムをマークしたScat Duddy産駒の牡馬を、Ｋ．Ｋ　ＥＩＳＨＩＮＤＯが４番目の高値となる40万ドルで落札した。

　エーシンフォワードを筆頭に、活躍馬を送り出し続ける米国トレーニングセールから、今年も楽しみな逸材が来日することになりそうだ。

2011年03月26日