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世界の馬窓から

パート?国になっても変わらないJRAの体質

 先日のドバイシーマクラシックを回避したスノーフェアリー。昨年のエリザベス女王杯では、メイショウベルーガや、アパパネなどを寄せ付けず4馬身差で完勝。その圧倒的なパフォーマンスが記憶に新しいが、レース後の検量で上腹帯を計量しなかったとして厳重注意処分を受けたことも、多くのファンに知られている。

 この処分に対して日本では「日本人騎手だったら間違いなく騎乗停止だったはずで、明らかに差別である」といった批判が相次いだ。しかし、欧州の関係者たちは「処分できるわけがない」という見方をしている。

 ある英国の厩舎スタッフは「招待レースであるジャパンCでさえ、喜んで来日する陣営は少ない現状。そんな状況下で、牝馬限定のエリザベス女王杯に出走する馬はほぼゼロに等しい。今回にしても、表向きは招待ではないということだが、渡航費がJRAから出ていると多くの関係者が思っているよ。随分と熱心にJRAは勧誘していたからね」と内情を明かした。

 続けて「そういった状況のなかで来日してくれるとしたら、種牡馬などのセールス目的以外では(スノーフェアリーの)E・ダンロップ厩舎ぐらいしかいない。その陣営に対して降着処分はできないだろうというのは、誰もが思っていること」と核心を突いた。

 来週の天皇賞・春に出走するために、仏国のジェントゥーが来日した。パートI国入りをした以上、外国馬に対するお客様扱いはやめなければならない。

2011年04月23日