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世界の馬窓から

ドバイシーマクラシック馬から目が離せない!?

 先週、昨年の凱旋門賞馬ワークフォース最大のライバルとして紹介したソーユーシンク。15日に英国のアスコット競馬場で行われたプリンスオブウェールズSで、欧州移籍後初の黒星を喫したことも、簡単ではあるがお伝えした。

 豪州から移籍してきた怪物と注目を集めていた同馬を破ったのは、日本からルーラーシップが参戦した今春のドバイシーマクラシックを制したリワイルディングだった。

 騎乗したデットーリがステッキの使用制限に違反したとして9日間の騎乗停止処分を受けたが、厩舎関係者たちからは「もしそれ(過剰なムチ使用)がなかったとしても、結果は変わらなかっただろう」という声が多く聞かれる。

 「ソーユーシンクがこれまでの欧州2戦と同じように手応え良く直線を向き、そこから後続を突き離すかと思われたが、リワイルディングに食い下がられて、最後はかわされてしまった。勝ち馬も今年に入って力を付けてきているのだろうし、大きく負けてはいないのでキングジョージでもう一度見直したい」(欧州厩舎関係者)

 このように再戦を望む意見は多いが、ソーユーシンクを管理するA・オブライエン師はレース後、エクリプスS(約芝2000m)への出走の可能性を示唆。中距離路線への方向転換の可能性も浮上してきている。

 総決算となる凱旋門賞へ向けても、まだまだ勢力図の変動がありそうな雲行きとなった。

2011年06月25日