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世界の馬窓から
混戦ムードを強める結果となったキングジョージ
欧州芝中距離戦線の春シーズンを締めくくるキングジョージ?世&クイーンエリザベスSが23日、英国のアスコット競馬場で行われた。伝統の一戦を制したのは4番人気の3歳馬ナサニエル。1番人気に支持された昨年の凱旋門賞馬ワークフォースは2着。さらにはプリンスオブウェールズSでソーユアシンクを破るなど勢いに乗っていたリワイルディングが競走中止となり、波乱の結果となった。
特に2着に敗れたワークフォースについて、欧州の厩舎関係者の間で意見が分かれている。前走のエクリプスSに続く敗戦に「最後の直線で外によれて難しい面を見せたように、昨年のような雰囲気を感じない。まだいいころの状態に戻り切っていないのだろう」という見方がされている。
一方では「気難しさも含めて、この馬の実力。英ダービーでは馬具を替えたことが功を奏し、凱旋門賞はナカヤマフェスタと併せ馬になったことで、もたれずに真っすぐ伸びることができただけ。常にこのような結果になる可能性を含んだ馬だということ」といった声も少なくない。どちらにしても、凱旋門賞に向けて混戦度合いを強める結果となった。
「ワークスフォースは強いが抜けている印象はなく、地元のフランス勢を含めて今年の凱旋門賞はどの馬にもチャンスがありそう」と論じるメディアもあり、日本馬への期待が膨らむ。
2011年07月30日
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