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世界の馬窓から

重賞制覇でハットトリックの評価が急上昇!

 7月24日号で紹介したハットトリック産駒のダビルシムが、7月31日に行われた仏・G?カブール賞(芝1200m)を快勝。これでデビューから無傷の3連勝となった。

 同馬の活躍もあり、米国で種牡馬生活を送るハットトリックは米新種牡馬ランキングで19位と健闘している。また、仏国をはじめとする欧州の関係者からは「ダビルシムがG?を勝つ前に、ハットトリック産駒を手に入れよう」と先物買いをする動きも出ているようだ。

 初年度産駒となる今年の2歳世代が米国のキーンランドセプテンバーセールに上場された際は、正直そこまでバイヤーたちは注目していなかった。そのなかで活発な動きを見せたのがロシア人オーナー。ハットトリック産駒に興味を示した理由は不明だが、積極的に購買していた。バイヤーの間では「欧州で走らせるつもりなのだろう」と言われており、産駒の活躍を受けて再び獲得に走る可能性を指摘する声が上がっている。

 欧州だけでなく、南米でもサンデーサイレンスの後継種牡馬を獲得しようという向きがあり、その流れは世界中に波及しているという。実際、現役を続けているサンデーサイレンス産駒たちや、種牡馬の中でも比較的若い馬たちに対するリサーチが活発になっている。今後、SSの血が一気に世界中に広まることになるのかもしれない。

2011年08月13日