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世界の馬窓から

名トレーナーもその才能を認める若手ジョッキー

 今年、19歳の若さで英ダービーを制したことで、世界中の注目を集めている仏国のM・バルザローナ。仏国のチャンピオントレーナーで、数多くのトップジョッキーが巣立っていったA・ファーブル厩舎に所属し、目覚ましい活躍をみせている。

 その先輩に当たるのがM・ギュイヨン(22)。日本ではヴィクトワールピサとのコンビで3着に入った昨年のジャパンCが記憶に新しい。この2人について一部では、英ダービー制覇という偉業も影響して、バルザローナの方が勝っているという報道が目立つ。しかし、現地厩舎関係者の間ではギュイヨンに対する評価は極めて高いものがある。

 ある現地スタッフは「確かにバルザローナも上手だし、英ダービーなど結果を出している。ただ、ギュイヨンは仏国競馬史上に残るほどの才能を持った騎手として認識されているんだ」と褒めちぎる。「現実にギュイヨンに対しては、数々の名騎手を育てたA・ファーブル師が、どのジョッキーよりも高いレベルの課題を与えてきた。それは彼ならその要求に応えられると思っているからであり、実際に応えているんだ。間違いなく仏国だけでなく、世界のトップに上り詰めていくはず」と熱く語ってくれた。

 年末のWSJSの参戦がうわさされており、来日が実現するようなら世界が注目する手綱さばきを堪能したい。

2011年10月29日