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世界の馬窓から

馬場適性の差が明暗を分けた英国馬2頭

 先週のエリザベス女王杯は英国のスノーフェアリーが人気に応えて快勝。見事連覇を達成した。凱旋門賞から中1週で英チャンピオンSに出走し、そこから中3週でのレース。過密日程を不安視する向きもあったが、そういった外野の声を吹き飛ばす素晴らしい走りを見せた。

 欧州関係者からも称賛の声が相次いでいる。「昨年の香港C以来、勝ち星に恵まれなかったが、凱旋門賞3着などトップクラスの牡馬相手に互角の戦いを続けてきた実力はやはりダテではない。愛チャンピオンSでソーユーシンクを追い詰めた末脚もさすがだし、香港でも確実に好勝負するだろう」と現地関係者は自信をみせる。

 一方の英オークス馬ダンシングレインは見せ場なく16着に敗退。「日本の速いペースについていけなかったのは、馬場適性の差だろう」との声が少なくない。ある厩舎スタッフは「確かに出遅れたが、そこからも日本馬のペースについていくのがやっとという感じ。速い馬場もこたえた印象だね」と振り返る。

 ダンシングレインだけでなく、これまで幾多の名馬が日本独特の高速馬場に涙を飲んできた。ジャパンCに出走するデインドリームは凱旋門賞を2分24秒4のレコードで圧勝。日本の馬場にこれ以上なく適応したスノーフェアリーを一蹴している。果たして同様のパフォーマンスを見せることができるのだろうか。

2011年11月19日