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世界の馬窓から
SS産駒の良血馬が愛国で第2の馬生をスタート
05年のセントライト記念を制するなど日本で活躍したキングストレイル。昨年の日経賞を最後に愛国に渡って調整を続けていたが、17日のリングフィールド競馬場(英国)で実戦復帰を果たした。
ケベックS(オールウェザー10F・準重賞)に、来日経験を持つS・サンダースとのコンビで出走。抜群のスタートを切ると、他の馬を先に行かせて最後方からレースを進めた。残り600mから進出を開始すると、ものすごい加速で馬群に取り着いたが、勝ち馬から約4馬身差の9着に敗れている。
それでも管理する児玉敬師は手応えを口にする。「やはりゲートは速い。ただ、今後のことを考えて抑えて進めてもらいました。直線でアッという間に前を捕えたときには“交わせる”と思ったのですが、最後は脚色が一緒になってしまいました。着順こそ9着ですが。約2年ぶりですし、悲観する内容ではありません。むしろ能力の高さを実感することができました」と前を向いた。手綱を取ったサンダースも師に「すぐに勝てるよ」と伝えたという。
しばらくは現役を続ける予定だが、現地では種牡馬としての可能性にも注目が集まっている。残り少なくなっているSSの直子ということに加え、近親に重賞勝ち馬が並ぶという血統背景への評価が高いようだ。今後もキングスの第2、第3の馬生に注目していきたい。
2011年12月24日
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