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世界の馬窓から
超一流コンビ結成の障壁となる2つの問題点
12月18日号でR・ムーアがクールモアのメーンステーブルであるA・オブライエン厩舎の主戦になる可能性についてお伝えした。ブックメーカーではその去就に賭けを行っているところもある。昨年、ソーユーシンクをはじめとする有力馬に騎乗している状況から“移籍”の方が人気を集めているようだ。
一部では年末にも移籍が発表されるとの情報も飛び交っていたが、いまだ正式発表はされていない。現地の厩舎関係者の間では、合意に至らないのには2つのハードルがあると言われている。
1つ目は前回も触れたように、息子である騎手J・オブライエンの存在。実績こそムーアには及ばないものの、G?を勝つなど着実に力を付けてきていると評価を受けている。「クールモアだけでなく、父のエイダンのなかでも、まだ主戦には早いという判断があるのだろう。あと、1人か2人挟んでから主戦にという思惑のようだ」(現地厩舎関係者)
もう1点はムーア側の事情があるという。「家族が愛国での生活に難色を示しているようだ。愛国の騎手なら問題ないが、やはり他国から引っ越すとなると、バリードイル周辺の田舎暮らしを受け入れるのは簡単ではないのだろう」(前出の厩舎関係者)
果たして移籍は実現するのか―。賭けの対象になるほど、世間の注目を集める両者の決断を待ちたい。
2012年01月07日
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