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世界の馬窓から

日本勢の前に立ちはだかる本物の米国馬

 日本からスマートファルコンとトランセンドがエントリーしているドバイWC(31日・メイダン)に、昨年のケンタッキーダービー馬アニマルキングダムが参戦を表明している。

 ケンタッキーダービーを制して以降、勝ち星を挙げていなかったが、2月18日にフロリダのガルフストリーム競馬場で行われた一般戦(芝1700m)を2馬身差で快勝。久々に勝利を味わい、大一番に向けて上昇気流に乗りたいところだ。米厩舎関係者からは「同世代のライバルたちが引退して種牡馬となったいま、古馬ではトップクラスの一頭に数えられる」と評価されている。

 米古馬戦線“主役”のドバイWC参戦は久しぶり。勝機は十分にあると米国での期待は大きい。ある米厩舎関係者は「さすがにシガーやカーリンという超一流クラスにはない」と前置きしながらも、「芝適性の高い血統なので、オールウェザーにも十分に対応可能なはず。主催者がどのようなコンディションにも変えられるオールウェザーだが、昨年のようにスローな展開の前残りではなく、ハイペースのしのぎ合いになればなおさらやれるだろう」と期待を口にした。 

 同馬がケンタッキーダービーを勝つ前に、母のダリシアを社台F代表・吉田照哉氏が購入していたことでも注目を集める存在。ドバイの地で日本勢の前に立ちはだかることになるのだろうか。

2012年03月03日