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世界の馬窓から
欧州競馬を席巻していたモンジューの早すぎる死
99年凱旋門賞でのエルコンドルパサーとの叩き合いが記憶に残るモンジューが、3月29日に敗血症のため16歳でこの世を去った。
競走馬としてはもちろん、種牡馬としても輝かしい実績を残したモンジュー。初年度産駒から英ダービー馬モティヴェイター、凱旋門賞馬ハリケーンランを輩出。その後も英ダービー馬オーソライズド、愛ダービー馬フェイムアンドグローリーなどGIウイナーを送り出し続けた。同じクールモアグループがけい用するガリレオとともに、欧州史上最高の種牡馬と評されるサドラーズウェルズの後継種牡馬としての地位を確立。種付け料はプライヴェートとされていたが、最低でも1000万円以上だったと言われている。
モンジューが亡くなったことを受けて、後継争いに注目が集まっているが「祖父や父のような大物感を感じさせる馬が、いまの段階では見当たらない」と話す関係者は少なくない。「初年度からダービー馬を出すような期待感を抱かせる馬はいないね。もし可能性があるなら、今年から種牡馬入りしたプールモアだろう。管理したA・ファーブルが“手掛けた馬のなかで最高の1頭”と絶賛したほどで、かなりのレベルの繁殖牝馬も集まっているようだ。注目しているよ」(現地生産者)
欧州で繁栄してきた血が、今後どのようにつながっていくか興味は尽きない。
2012年04月21日
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