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世界の馬窓から

競馬の発展に力を入れている東南アジア

 16、17日にマレーシアのスンガイベシ競馬場で「セランゴールターフクラブ国際騎手招待競走2012」が行われた。日本からは田辺裕信騎手が参加。初日の3レースはすべて着外と振るわなかったが、2日目は1勝、2着1回の好成績を残し、総合3位に輝いた。

 今年からスタートした同競走は、各国でリーディング10位以内(田辺騎手は昨年7位)という参加資格が設けられている。選抜された騎手によって競われただけに、どのレースも迫力満点。優勝したノエル・キャロウ騎手はオーストラリアやシンガポールでG?を制覇しており、日本では07年の安田記念にエイブルワンとのコンビでに参戦したことでも知られている。

 世界からの投資資金で経済成長が目覚ましい隣国シンガポールの競馬は、国際G?レースの開催などにより、世界レベルになりつつあると言われている。それに見習い、競馬の繁栄とレベルアップを目的としたプロジェクトの一つとして、同競走が行われることとなった。

 競走馬の新興市場として、経済成長を続ける中国がクローズアップされているが、豊かな天然資源を持つ東南アジア諸国も魅力的な市場。競馬の成長と輸送費などの問題がクリアされれば、日本にとって大きなマーケットとなる可能性を秘めている。

2012年06月23日