世界の馬窓から

シーザスターズの弟もＧ?を勝てる素質馬

　ウオッカの花婿としても知られるシーザスターズ。その異父弟ボーントゥシーが、英愛のクラシック戦線をにぎわせている。父インビジブルスピリットはシーザスターズの父ケープクロスと同じグリーンデザート産駒。09年の英ダービー、凱旋門賞を制した歴史的名馬の兄と、類似した血統背景になっている。

　昨年９月に兄と同じJ・オックス厩舎からデビュー。新馬戦を快勝すると、続くＧ?でも２着と好走し、そのまま休養に入った。約７カ月ぶりとなった英1000ギニーでは15着に大敗したものの、愛1000ギニーは５着。そして、昨年グランプリボスが挑戦したセントジェームスパレスSでは４着と健闘している。

　シーザスターズだけでなく、母アーバンシーは凱旋門賞馬で、兄ガリレオは英愛ダービーを制し、種牡馬としてもリーディングに輝いている名門一族。注目度が高いのは当然だ。

　オックス厩舎と同じカラ競馬場の調教施設を使用する厩舎関係者は「注目を集めるのは当然のこと。さすがにシーザスターズと比べるのはかわいそうだが、この馬もＧ?で力のあるところをみせている。どこかでタイトルを獲るチャンスがあるんじゃないのかな」と評価する。

　今週末に行われる愛ダービーにエントリーしており、良血馬の走りに注目が集まっている。

2012年06月30日