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世界の馬窓から

日本馬の欧州制圧に立ちはだかるタフなコース設定

 21日に英国のアスコット競馬場で行われたG?・キングジョージ?&クイーンエリザベスSに、日本ダービー馬として挑んだディープブリランテだったが、8着に敗れた。

 道中は昨年の凱旋門賞馬であり、このレースを制したデインドリームとほぼ同じ中団を追走。流れには乗っていたのだが、直線に向くと全く伸びることなく、馬群に飲み込まれてしまった。

 現地では「道中で力んでいるような雰囲気はあったが、まさかあそこまで手応えがなくなるとは思わなかった。直線では接触するとフラついてしまっていたし、完全にスタミナ切れを起こしたのだろう」という見方がされている。

 国内では5キロ差のアドバンテージは大きく、好走可能という報道も目立ったが「キングジョージはタフで厳しい舞台」と現地厩舎関係者は指摘する。「欧州の一流どころでさえ、アップダウンが激しいこのコースには手こずるんだ。今回のレースぶりを見る限り、全く歯が立たなかったと言われても仕方がない。日本に同じような競馬場はないようだから、わずか数週間の滞在でこの過酷な舞台に対応して克服するのは相当ハードということだろうな」と振り返った。

 日本馬による欧州を代表するG?レース制覇は、またしてもお預けとなってしまった。

2012年07月28日