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世界の馬窓から

歴史的名馬フランケルが新たなステージに挑戦

 8月1日(日本時間2日未明)に英国のグッドウッド競馬場で真夏の欧州マイル王決定戦サセックスSが行われ、昨年の覇者フランケルが6馬身で圧勝。G?7連勝を含む、12連勝を達成した。

 ブックメーカーが単勝1・05倍というオッズを付けたように力の差は明らか。現地ではレースぶりよりも、次走の英インターナショナルS(芝約2092m)に向けて状態を見極めるという視点で、注目されていた。

 英インターナショナルSといえば、05年にゼンノロブロイが挑戦してエレクトロキューショニストの2着に惜敗したレース。怪物フランケルにとっては、初の中距離戦になる。距離延長に対応できるか否かで、現地関係者の間でも意見が分かれている。

 「(約)2000mでも折り合える」という見方以外にも、「絶対的能力の差がありすぎるために、他の馬は歯が立たない」というのが、克服可能とみる関係者たちの意見になっている。

 一方、「やはりマイル戦とは勝手が違う」と反対意見を口にする関係者は、これまでのレースぶりを不安要素に挙げる。「直線入り口で早々と先頭に立って危ないレースがあったように、決してスローペースが好きな馬ではない。それだけに絶対視はできない」と折り合い面の不安を指摘する。

 歴史的名馬がさらに可能性を広げるのか―。8月22日、その答えが出る。

2012年08月11日