世界の馬窓から

マーケットで絶大な支持を受けるシーザスターズ

　夏から秋にかけて世界中で１歳馬セールが行われる。高値で取引され注目を集めているのが、ウオッカの初子を筆頭に来年に初年度産駒がデビューするシーザスターズ産駒だ。

　18日?21日に仏国のドーヴィルで、欧州１歳馬セールの口火を切るイヤリングセールが開催された。トッププライスとなったのは、やはりシーザスターズ産駒。近親にＧ?勝ち馬がズラリと並ぶアルパインローズ11の牡馬が、120万ユーロ（約１億1760万円）で落札され話題となった。

　この後に開催される愛国ゴフス社、英国タタソールズ社、米国キーンランド社の１歳セールにも産駒が上場される予定。欧州血統が苦戦を強いられることが多い米国でも、ミリオンダラー以上の値が付くかもしれないと言われている。

　その人気は種付け料の変化にも表れている。通常は産駒がデビューする３年目に向けて値を下げていくものだが、８万5000ユーロ（約833万円）のまま推移しているのだ。

　人気を支えているのは、産駒の出来がいいという大前提に加えて、オーナーブリーダーが種付けしているケースが多いことも影響している。市場に出てくる馬が少なく、付加価値が付いている。

　これから世界中で行われる１歳馬セールでは、さらに高額で取引される馬が出てくることになりそうだ。

2012年08月25日