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先週の猛爆記者

フレッシュさが重要な時季

 3歳未勝利戦は残すところ2カ月足らずで、各陣営では素質馬を何とか勝ち上がらせようと、押せ押せで使ってくる。好走を続ける馬にはやはり目が行きがちで、実際に人気にもなるが、目に見えない疲れはあって当然だろう。記者はあえてフレッシュな状態の馬を狙うようにしている。先週の日曜、札幌4Rがまさにそれで、勝った◎サザンライツはキャリア1戦で休み明け。初戦が6着とはいえ見せ場があったうえ、今回の攻め内容が上々。2着の△ボンセジュールは叩き3戦目で大きく前進した。馬単4万2040円はおいし過ぎだ。

 といいつつ、土曜は500万下のレースで勝負。札幌8Rのマカゼコイカゼは前走時も良かったが、函館での今週の追い切りが抜群の伸び脚。しまい重点だったとはいえ、12秒5の時計以上にキレッキレだった。前回同様、水曜の輸送で早めの札幌入厩になるが、前回は馬体減がなく、一応の成果を上げている。その前走が開幕週で前有利だった馬場。開催が進んでいくらか差し有利に転換してくるだろう。しまい一手で展開に注文がつくのは確かだが、メンバー的にはペースアップが望める陣容になった。絶好調と思える今の状態なら差し切れる。

 日曜は札幌1Rのサトノファンタスを狙う。初戦はスタートから行き脚が鈍く、後方2番手からの追走。4角手前ではステッキが入る始末で大敗を覚悟したが、馬込みに突っ込んでメンバー最速の末脚を繰り出した。能力の一端をうかがわせた内容と言える。中間は函館に移動しての調整。馬場状態が悪く追い切り時計を要したが、「動きは良かった」と鹿戸師は満足そうに話している。「千八の方が合うと思う。流れに乗ってあの脚を使ってくれれば」と変わり身を期待していた。メンバーがそろったため、単複勝負でもおいしいだろう。

(美浦厩舎班・安川時男)

2014年08月15日